水分摂取がとても重要です。体調により十分な水分を摂れない場合は、医師が診断の上で点滴による輸液投与を行います。感染性の下痢の場合、下痢止めを服用すると、増殖した病原体やその毒素の排出が遅れさらに悪化するケースがあります。一方で、薬の副作用が原因の下痢では下痢止めの処方が有効なケースもあります。また、炎症性疾患などが原因で下痢を発症している場合は、直ちにその疾患の治療が必要です。自分では原因が不明な下痢の場合、自己判断せずに医師にご相談されることをおすすめします。特に、潰瘍性大腸炎やクローン病は根治が難しく難病指定されていますが、現在は炎症を緩和できる有効な治療法や、良好な状態を長く保てる治療法があります。こうした疾患が隠れている場合もあるので、「ただの下痢」と思わず医療機関を受診し診断を受けましょう。