診療案内

内科

体の不調があれば何でもご相談ください。何科を受診すればいいか、わからない場合にもぜひご相談ください。
以下のような症状があればご相談ください。

熱がある のどが痛い 頭が痛い ふらふらする 顔色が悪い 疲れやすい だるい 眠れない 気持ちが落ち込む 唾液が出ない 咳が出る 痰が出る 血痰が出る 目が乾く 目が黄色い 腫れものがある 息が苦しい 胸が痛い ドキドキする 脈がとぶ 吐いた 血を吐いた お腹が痛い 背中が痛い 下痢をする 便秘する 血便が出た 尿が濃い 尿が近い 手がこわばる 手がしびれる 足がしびれる むくむ めまいがする 吐き気がする 検査値に異常が出た 糖尿病と言われた 肝機能が悪い 腎機能が悪い 血圧が高い コレステロールが高い 中性脂肪が高い 肝炎ウイルスを指摘された 白血球が多い 赤血球が多い 貧血 血小板が多い

その他なんでもご相談ください。

生活習慣病

食生活、運動習慣、喫煙、過度の飲酒、睡眠、ストレスなどの生活習慣によって引き起こされる疾患の総称です。多くは健康診断で指摘されますが、症状がないため、放置してしまう人もいます。すると、気づかないうちに心臓、脳をはじめとする全身の血管にダメージが生じ、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中などを起こしてしまうことにつながります。こうした重篤な疾患を引き起こさないためにも生活習慣病の治療、管理はとても大切です。当院では患者様の個性に合わせて、寄り添いながら、生活習慣病を治療していきます。一緒に頑張りましょう!

糖尿病

糖尿病

糖尿病は、体のエネルギー源となるブドウ糖が細胞に吸収されずに血液中に残り、全身のさまざまな臓器にダメージを与える病気です。健康診断などで空腹時血糖126mg/dl以上、随時血糖200mg/dl以上、ヘモグロビンA1c6.5%以上のいずれかが当てはまれば糖尿病である可能性が高くなります。
膵臓から分泌されるインスリンという血糖値を下げるホルモンの働きが低下していることで引き起こされます。
糖尿病では、早期発見、早期治療が重要です。健診で空腹時血糖100mg/dl以上の方は、糖尿病予備軍に相当しますので、ぜひご相談ください。

脂質異常症(高脂血症)

脂質異常症

空腹時採血で、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が140mg/dl以上、中性脂肪が150mg/dl以上、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が40mg/dl未満の場合、脂質異常症と診断されます。コレステロールや中性脂肪が高くても自覚症状はありませんが、高血圧と同様に動脈硬化の大きな原因となっています。
糖質の過剰摂取、アルコールの多量摂取、運動不足、肥満やホルモン異常、遺伝など多くの要因が関与します。
治療の目的は動脈硬化の予防にあります。特に高LDL血症と診断された場合には、動脈硬化のリスクに応じた管理目標値を下回るように内服治療を行っていきましょう。

高血圧

高血圧

安静時の最高血圧が140mmHgあるいは最低血圧が90mmHgを超えている場合、高血圧と診断されます。高血圧には症状はありませんが、放置しておくと全身の血管がダメージを受けます。死に直結する脳卒中、心筋梗塞、大動脈解離の原因となったり、神経、腎臓、目の網膜などいろいろな臓器を障害していきます。
治療はまず生活習慣の見直しを行います。具体的に言うと、減塩、減量、運動、節酒、禁煙です。これでも、血圧が正常化しない場合には、降圧剤の内服治療を開始します。降圧剤はさまざまな種類があり、組み合わせて飲むことで降圧作用が高まります。体質が改善して、血圧が上がりにくくなれば、治療を止めることもできます。

消化器内科(胃腸内科)

上部消化管疾患

胃腸症状の原因精査から治療まで幅広く対応します。食道・胃・十二指腸の病気を上部消化管疾患、小腸・大腸の病気を下部消化管疾患とします。内視鏡で異常所見のない機能性疾患では、上下部消化管の区別なく合併することもよくあります。

胃炎

みぞおちから臍の上に痛みがある、食事によって症状が変わる、お腹が張るなどの場合は、まずは胃炎と診断してお薬を処方していきます。そのあと、胃カメラを行い、痛みの原因となる病変があるか(器質的疾患と言います)チェックしていきます。もし、慢性胃炎があってピロリ菌感染が疑われれば、採血や尿素呼気試験でピロリ菌の検査をしていきます。陽性であればピロリ菌除菌療法を行っていきます。

胃十二指腸潰瘍

以前はピロリ菌感染による典型的な胃潰瘍・十二指腸潰瘍が多かったですが、最近では痛み止めによる浅くて多発する病変が多くみられるようになりました。ピロリ菌感染が疑われる場合にはピロリ菌の検査(血液検査または尿素呼気試験)を行い、陽性であればピロリ菌除菌療法を行っていきます。
黒色便が出て、上腹部痛があるときは、胃十二指腸潰瘍ができている可能性がありますので、早めの検査をご検討ください。当院では、6時間以上食事をしていなければ、当日でも胃の検査ができます。

機能性ディスペプシア

内視鏡で原因となる病変がないにもかかわらず、胃炎症状が続く状態です。病気の原因として、心理的、物理的ストレスが大きいと言われています。
当院では、胃カメラで大きな病変がないことを確認した上で、胃酸を抑える薬とお腹の動きをよくする薬を組み合わせて治療を行います。症状が落ち着くまでには時間がかかることも多く、お話をよく聞いた上で安定剤や漢方薬も併用する場合もあります。

逆流性食道炎

胃酸が食道へ逆流して起こる病気を総称して「胃食道逆流症(GERD)」と呼びます。この中には、症状の有無にかかわらず内視鏡検査で食道粘膜が傷害されている所見のある「逆流性食道炎」と胸焼けなどの逆流症状はあるけれど粘膜傷害がない「非びらん性胃食道逆流症(NERD)」に分けられます。
一般的には、逆流性食道炎とGERDはほぼ同じ意味で使われていることが多いです。治療は、食事の見直し、胃酸分泌を抑える薬、消化管の動きを改善させる薬、知覚過敏を抑える薬を組み合わせて行っていきます。

下部消化管疾患

大腸ポリープ

下部消化管疾患

大腸ポリープには、将来大腸がんになる可能性がある「腫瘍性ポリープ」と「非腫瘍性ポリープ」があります。腫瘍性ポリープには、良性腫瘍の腺腫の他に、早期がんも含まれます。非腫瘍性ポリープには、過形成ポリープ、炎症性ポリープ、若年性ポリープ、過誤腫などがあります。
将来大腸がんになる可能性のある「腫瘍性ポリープ」はすべて治療の対象になります。非腫瘍性ポリープであっても、出血、貧血の原因になるものは切除の対象になります。
腫瘍性ポリープであるかどうかは、ポリープの形、表面模様、色調などで判断します。当院の大腸内視鏡は拡大機能が装備された画像強調観察が可能ですので、切除が必要なポリープのみを切除していきます。

大腸がん

大腸がんは2019年の臓器別がん死因で2位(男性3位、女性1位)となっています。(国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」(人口動態統計))大腸がん検診を受けて陽性であっても大腸内視鏡検査を受けていない方が一定数いることが原因の一つとして考えられています。
症状は、がんからの出血による貧血、血便の他、がんが大腸を塞ぐことによって生じる腹痛、腸閉塞、便の狭小化、残便感、下痢便秘の繰り返しなどがあります。
症状が出る場合のほとんどは進行がんであり、肝臓や肺に転移していてもおかしくありません。大腸がんを予防・早期発見するには、特に40歳以上で大腸がん検診を毎年受ける他、便秘や下痢や腹痛などの症状が起きたとき、血縁者が大腸がんになったときなど、少しでも疑いがあるときは医療機関で大腸内視鏡検査を受けることをご検討ください。
大腸がんは、良性の大腸ポリープが徐々に大きくなってから、がん化するものと最初からがんとして発生するもの(de novoがん)があります。de novoがんは陥凹型であること多く、発見がむずかしいですが、それほど多くないと考えられています。
いずれにせよ、何かしら症状のある場合には大腸内視鏡検査を受けることをご検討ください。もし、腫瘍性のポリープがあった場合には、治療の上、数年ごとに大腸内視鏡検査を受けたほうがいいです。40歳以上ではがんが発生しやすいので、ポリープがあった方は翌年も受けることをご検討ください。

潰瘍性大腸炎

原因不明の炎症性腸疾患で、国が定める難病に指定されています。下痢、血便、発熱、倦怠感が1週間以上続く場合には、疑いが出てきます。当院は難病医療費助成指定医療機関に指定されていますので、臨床調査個人票(診断書)を作成することができます。中等症以上の方は医療費助成の対象となります。

虚血性腸炎

大腸粘膜の血流障害により、急な強い腹痛、血便が起こる病気です。
高血圧、脂質異常症があって動脈硬化がある方に多いですが、若い方でも便秘がきっかけで起こることがあります。治療は腸管安静です。特別な治療をしなくても自然と症状が緩和します。

感染性胃腸炎

体外から病原微生物が腸管内に感染し症状を起こします。ウイルスではノロウイルス、細菌では大腸菌、サルモネラ菌、赤痢菌、キャンピロバクター菌、腸炎ビブリオ、エルシニア菌などが原因となります。また、感染性胃腸炎は症状から小腸型と大腸型に分けられます。小腸型は悪心・嘔吐が強く、発熱、腹痛が弱いです。一方、大腸型は、悪心・嘔吐は弱く、高熱を出し、腹痛も強く、血便を出すこともあります。高熱がある場合や下痢を繰り返す場合は抗菌薬を投与することもありますが、基本的には水分補給のみで自然軽快していくことがほとんどです。当院では水分摂取もできない場合には、吐き気止め入りの点滴を行うこともできます。

便秘症

硬くて出ない。残便感がある。下剤を飲むとお腹が痛くなる。便意がない。排便時のさまざまなお悩みがあればぜひご相談ください。また、便秘が続くと肛門にも痔や裂肛を来すことがあり、注意が必要です。

下痢症

食べ過ぎ、感染性腸炎が原因であれば数日で自然に改善していきます。吐き気がなければ下痢のときは水分補給はしっかりしましょう。ときどき、水分をとるから下痢をすると考え、飲水を控えてしまう方がいますが、間違った対応です。
1週間以上続く下痢の中には、糖尿病、甲状腺機能亢進症、膵臓の病気、大腸がん、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群などが紛れていることがあります。下痢の原因にあわせて下痢を抑える薬を開始していきます。

過敏性腸症候群

慢性的に下痢、便秘、腹痛が続く場合は過敏性腸症候群の可能性があります。心理的ストレスが症状を悪化させるのが特徴です。当院では症状に応じて内服治療を行いながら、大腸内視鏡検査を行い、目に見える病変(器質的疾患)がないことを確認していきます。命にかかわる病気ではありませんが、日常生活に制限ができてしまう病気です。根気強く治療を続けていきましょう。

肛門外科

肛門外科

肛門の症状としては、出血、痛み、かゆみ、腫れ、出っ張りなどいろいろなものがあります。肛門は直接自分で見ることができないため、何が起きているのかわからず不安になることもあるでしょう。
当院では、肛門症状について問診を行ったのち、肛門診察*を行っていきます。視診、触診を行った上で、肛門鏡という器具を使って、直腸下部、肛門管をよく観察していきます。その際は、患者様にどのような病変があるかをお伝えしながら診ていくようにしています。肛門診察時は、プライバシーに十分配慮し、女性看護師が同席するようにします。40歳以上で大腸内視鏡検査未実施の患者様は、「痔だと思っていたら大腸がんだった」ということにならないように大腸内視鏡検査も同時におすすめさせていただきます。
(*大腸内視鏡検査を行う場合、内視鏡実施時に肛門の観察を行い、診察室での肛門診察を省略させていただくこともあります。)
手術が必要な状態であれば、順天堂医学部附属浦安病院消化器・一般外科 痔・肛門病外来へご紹介いたします。(※外部サイトが開きます。)

痔核

いわゆる「いぼ痔」「脱肛」です。
肛門の内側にできる内痔核と外側にできる外痔核があります。 内痔核は排便時に肛門外に脱出することがありますが、自然に戻れば問題はありません。出血が続く場合には、止血坐薬の使用あるいは止血剤注射が行われます。脱出が続く場合には、硬化剤ALTAによる硬化療法が行われることがあります。ただし、外痔核を合併している場合には適応とならず、痔核根治術(結紮切除術)が行われます。痔核根治術や硬化療法が必要な場合には専門施設へ紹介させていただきます。
外痔核は多くの場合、内痔核を合併していますが、腫れ、痛みが強い場合には痔核根治術が検討されます。
外痔核に血の塊ができた状態を血栓性外痔核、腫れが強い場合を浮腫性外痔核と呼びます。もっとも症状が強いのはかんとん痔核と呼ばれる状態で強い痛みを生じます。

裂肛

「切れ痔」です。便の物理的刺激(便秘でも下痢でもなる)により肛門が裂けた状態です。痛み、かゆみ、出血を生じることが多いです。外用薬、鎮痛薬、緩下剤など使用して裂けた粘膜が修復されるのを待ちます。

肛門ポリープ

排便の刺激や裂肛に伴ってできる肥大乳頭が大きくなったものです。がん化はしませんので、異物感などの症状がなければ治療の対象にはなりません。自然に小さくなることはありませんので、治療するならば外科的切除が必要になります。

肛門周囲膿瘍

肛門の歯状線内側にある肛門陰窩から侵入した細菌により肛門周囲に膿の袋が生じる病気です。早期に排膿が必要です。1cm程度の肛門上皮直下のものであれば当院で局所麻酔下で切開排膿しますが、広範で深部に及ぶものは専門施設への紹介となります。痔瘻になることがあります。

痔瘻

肛門の内側と外側がトンネルでつながることで生じます。肛門周囲膿瘍ができたあとにできることが多いです。基本的には手術が必要になります。下着がよく汚れるなどの症状がある場合には痔瘻である可能性がありますので、ご相談ください。

肝臓内科


健診の血液検査、腹部超音波検査で肝疾患の疑いがあると指摘された方は一度ご相談ください。
健康診断の肝機能検査でよく測定される項目としてAST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTがあります。AST、ALTは肝臓の細胞の中に含まれている酵素で肝細胞が何らかの原因で壊されているときに上昇します。ウイルス、自己免疫疾患、アルコールや薬物、甲状腺疾患、肝腫瘍などが原因となります。一方、γ-GTは肝細胞の表面に存在していて、アルコール、薬物、胆石症、脂肪肝などいろいろな原因で上昇します。
健康診断で肝機能障害を指摘されても無症状であることがほとんどで、放置している方もいますが、注意が必要です。肝障害は一時的であれば問題ありませんが、慢性的に持続すると肝硬変、肝がんに発展していくことがあるからです。
健診で肝機能障害を指摘された場合は、原因を突き止め、薬物治療、生活習慣の是正などを行っていく必要があります。
当院では肝機能障害を指摘された方に、問診(薬物、飲酒歴、家族歴)、血液検査(肝炎ウイルス、自己免疫疾患、甲状腺ホルモン)、腹部超音波検査(肝腫瘍、脂肪肝)を行い、肝障害の原因を検索していきます。