「お腹の調子が悪いから消化器内科に行こうと思うけど、受診する前に食事を控えた方がいいのかな?」 「もしかして、何か特別な食事制限があるのかな?」

体調が優れない時に医療機関を受診しようと考えるのは当然ですが、その際に「食事はどうしたらいいんだろう?」と疑問に思う方も少なくないでしょう。特に、お腹の不調がある場合は、食事との関係を心配されるのも無理はありません。

今回は、消化器内科を受診する際に、事前に食事制限をする必要があるのかどうか、皆さまの疑問にお答えします。

 

基本的に「受診のための食事制限」は不要です

まず結論からお伝えすると、消化器内科を受診するだけなら、基本的に事前の食事制限は必要ありません。

多くの場合、初診ではまず患者様の症状を詳しくお伺いし、診察を行います。その日のうちにすぐに胃カメラや大腸カメラといった検査を行うことは稀です。検査が必要と判断された場合は、改めて検査日を決め、その際に検査のための具体的な食事制限や準備についてご説明させていただきます。

ですから、「症状があるからに何も食べない方がいいのかな?」と心配して、無理に食事を抜いたりする必要はありません。普段通りに食事を摂っていただいて大丈夫です。

 

■なぜ「受診前の食事制限」を心配する方がいるの?

消化器内科を受診する際に食事制限を心配されるのには、いくつか理由があるかもしれません。

  • 「胃カメラ・大腸カメラの食事制限」と混同している: 胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡検査では、正確な診断のために事前の厳しい食事制限が必須です。しかし、これはあくまで「検査のため」の準備であり、「受診のため」ではありません。
  • 「お腹の不調=食事のせい」と考えている: 消化器系の症状は食事と密接に関わることが多いため、「何か食べると悪くなるかも」と不安に感じるのは自然なことです。しかし、受診の目的は症状の原因を探り、適切な診断と治療を受けることですから、無理に食事を抜く必要はありません。

 

■受診前日や当日に気をつけることは?

基本的に食事制限は不要ですが、診察や今後の検査をスムーズに進めるために、いくつか配慮いただくと良い点があります。

  1. 普段通りの食生活を: 症状を正確に伝えるためにも、受診のために特別な食事制限をせず、いつも通りの食事を摂っていただくのが一番です。
  2. 問診のために食事内容を覚えておく: 医師は、皆さんの普段の食生活や、特定のものを食べたときに症状が出るかなどを詳しくお伺いすることがあります。可能であれば、受診前日や当日に食べたもの、特に症状が出た時の食事内容などを覚えておくと、問診がスムーズに進みます。
  3. 症状を悪化させる食べ物は無理に摂らない: もし、特定の食べ物や飲み物を摂ると明らかに症状が悪化すると分かっている場合は、無理に摂取する必要はありません。ご自身の体調を優先してください。
  4. 検査が必要になる可能性も考慮する: 稀に、症状の内容から緊急で検査が必要と判断されるケースもゼロではありません。もし、当日に緊急の検査の可能性があると医師から伝えられた場合は、その指示に従ってください。

 

■大切なのは「症状を正確に伝えること」

消化器内科を受診する際に最も大切なのは、ご自身の症状をありのまま、正確に医師に伝えることです。

  • いつから症状が出ているのか
  • どのような症状なのか(例:キリキリする痛み、ずっしりした重さ、ムカムカする、など)
  • 症状の強さはどのくらいか
  • どんな時に症状が出やすいか(食後、空腹時、夜間など)
  • 市販薬を飲んでどうか
  • 他に気になる症状はないか(体重減少、発熱、血便など)

これらの情報を詳しく伝えることで、医師は的確な診断を下し、適切な治療方針を立てることができます。

 

■いちょうの森クリニック浦安へ安心してご来院ください

いちょうの森クリニック 浦安では、お腹の不調でお悩みの皆さまが、安心してご相談いただけるよう、丁寧な問診と診察を心がけています。

「こんな症状で受診していいのかな?」「食事のことが心配…」といった疑問や不安も、どうぞお気軽にお話しください。私たちは、患者様一人ひとりの状況に寄り添い診療、検査を行います。どうぞ、お気軽にご相談ください。

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