機能性ディスペプシアとは、慢性的に腹部辺りの症状(胃もたれ、胸やけ、胃痛など)があるにもかかわらず、検査では炎症や潰瘍など特に異常が見つからない状態を言います。英語ではFunctional Dyspepsiaと言われることから、「FD」とも呼ばれています。機能性ディスペプシアは様々な要因が重なった結果発症する病気であり、原因が不確定とされております。以前は、病変が見られない限り適切な治療が受けられなかったのですが、現在では慢性的な症状が続く場合、より改善が期待できる治療が受けられるようになりました。腹部の不快感の症状を訴え、診療を受ける4-5割の患者様が機能性ディスペプシアと診断されるなど、比較的患者様の多い病気です。検査では異常が確認されないにも関わらず、慢性的な症状がずっと治らないという方はお気軽にご相談ください。