血便は、便の中に血が混じった状態を指します。主に大腸または肛門からの出血で、それが排便の際に一緒に排出されることで生じる症状です。トイレットペーパーに血がついている状態も血便とされます。出血原因としては、大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、痔などの何らかの疾患に罹患している可能性が考えられます。下血とは、本来上部消化管からの出血を意味し、黒色便が出る症状を言います。一般的には血便と混同して用いられることが多いです。手遅れにならないためにも、症状に気づいたら医療機関を受診してください。
血便症状といっても、血の色や量などにより種類が異なります。主に血便は次の4種類に分けられます。血液は時間が経つほど黒くなります。血便の色により出血箇所を推測することができますので、診察の際には、医師に血の色を伝えるようにしてください。
字のごとく、鮮やかな赤い血液が混じった便のことです。肛門や直腸など、お尻から近いところからの出血がある可能性が高く、考えられる疾患には、直腸がん、大腸憩室出血、虚血性大腸炎、痔などがあります。
暗い赤色をした便を指し、大腸の奥のほうで出血した可能性が考えられます。考えられる疾患としては、大腸がん、大腸憩室出血、感染性腸炎、薬剤性腸炎、小腸潰瘍などが挙げられます。
粘液を伴うイチゴジャムのような血便を指します。潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性慢性疾患や大腸の感染症に罹患している可能性が高いです。
便の色は真っ黒でドロドロとしています。胃や十二指腸から出血している可能性が高く、胃がんや食道がん、胃・十二指腸潰瘍などの疾患が考えられます。
など
血便症状が出たら専門の医療機関において検査を早急に行う必要があります。
血液を採取し、貧血や炎症を引き起こしていないかを検査します。
口や鼻からスコープをいれて胃の中を観察する検査です。当院では鎮静剤を活用した苦しくない胃カメラ検査を行っております。 【当院の胃カメラ検査について】
肛門からスコープをいれて腸内部に異常や病変がないかを直接観察します。鎮静剤を活用しますので、苦痛なく眠っている間に検査ができます。詳しくは当院までお問い合わせください。 【当院の大腸カメラ検査について】
血便症状は重篤な疾患にかかっている可能性があります。手遅れの状態になってしまっていた…という事態を避けるためにも、我慢や放置は決していけません。いちょうの森クリニック浦安では、血便症状の方専門の外来があります。お気軽にご連絡ください。