高齢者の「血便」は原因が違う?ご家族が気づいてあげたいシニア特有の腸のトラブル
高齢になってからの血便は、若い頃とは少し異なる原因で起こりやすい傾向があります。
また、ご本人が「恥ずかしい」「家族に迷惑をかけたくない」という思いから出血を隠してしまい、発見が遅れるケースも少なくありません。
今回は、シニア世代に特有の血便の原因と、同居するご家族や介護者が気づくためのポイントについて解説します。
- シニア世代に多い「痛みのない大量出血」
高齢の方に比較的多く見られるのが「大腸憩室(けいしつ)出血」です。
加齢によって腸の壁が弱くなると、外側にポケットのようなへこみ(憩室)ができます。
そこを通る血管が切れて、突然ドバッと大量の鮮血が出ることがあります。
腹痛を伴わないことが多く、トイレが赤くなって初めて驚くケースが多々あります。
- 血液をサラサラにする「お薬」の影響
脳梗塞や心筋梗塞の予防のために、「血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)」を飲んでいる高齢の方は多くいらっしゃいます。
このお薬を飲んでいると、ちょっとした腸の炎症や小さなポリープからの出血でも血が止まりにくくなり、血便として発見されやすくなります。
- ご家族が気づくためのサイン
本人が申告しない場合、ご家族は以下の変化に注意してください。
- ●下着やオムツに血が付着している
- ●トイレの臭いが普段と違う(血液特有の鉄のような、あるいは生臭い臭い)
- ●急に顔色が青白くなった、立ちくらみをするようになった(出血による貧血)
【まとめ】
高齢者の血便は、大腸がんだけでなく、加齢に伴う腸の働きの変化や、飲んでいるお薬が複雑に絡み合って起こります。
「年だから仕方ない」と放置せず、早めに医療機関に相談し、何が起きているのかを正しく把握することが大切です。
■ ご高齢の方の検査も、安心して検査をお任せください
高齢の親御さんの血便に気づいた時、「検査を受けさせるのは体力が心配…」と悩まれるご家族は多いです。
しかし、出血の原因を特定しないまま放置することは、さらなるリスクを招きます。
当院(いちょうの森クリニック浦安)の内視鏡検査(大腸カメラ)は、ご高齢の患者様にも負担が少ないよう、最新の機器と鎮静剤を使用し、細心の注意を払って実施しております。検査の流れや下剤の飲み方など、不安な点は丁寧にご説明いたしますので、まずはご本人と一緒にご相談にいらしてください。
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